2019.08.16
拝啓 ファーブル先生
古都奈良のシンボル 奈良公園は660ha
世界遺産 奈良には古くから鹿が春日大社の使いとして
神鹿と呼ばれ大切にされてきました。
その数現在1300頭、奈良公園の芝生をエサとして
自由に暮らしています。
この1300頭をこえる鹿が排泄する
黒豆そっくりの鹿のフンは毎日約1トン。
それを清掃するのは奈良市ではありません。
60種をこえるコガネムシの仲間のフン虫たちが
この鹿のフンを分解し、再び芝生の肥料として公園に
返しているのです。
奈良公園は日本のフン虫の聖地、日本のフン虫160種のうち
約1/3が生息しています。
大は数センチ、小は数ミリのフン虫の中には
ファーブル先生の昆虫記でおなじみのフンコロガシもいるそうです。
働きもののフン虫たちは1000年以上前から休むことなく広大な公園のすみずみ
にまで散らばってせっせと清掃活動をつづけ
公園を美しく保つとともに自分たちの排出したフンは
芝生の肥料となる見事な環境サイクルの一端をになっているのです。
ファーブル先生これってすてきなことですね。
奈良に来ていただきたかったです。 残念