2021.07.02

ファーブルさんの小さな机


ファーブルさんが昆虫記(第9巻)の中で「私の仕事机はタオルほどの大きさで、右にインク壺を置き、左に開いたノートを置くと、それでいっぱいになるほどの小さな机。
若い頃に始めて自分で買った道具で、私は今もこの小さな机を愛している」と語ったクルミの木の机。
ファーブルさんのたびたびの引っ越しにもかかわらず、終の棲家となったアルマスまでともにした机なのです。
暗い時には窓辺に運び、寒い時には暖炉のそばに移して使いつづけ、生涯を共にした机に
ファーブルさんはこうも語りかけています。

「私の親しい友よ、お前がもし私の今の灰色の髪を見ることができたとしても、お前はもう私とは気づかないだろう。
お前も又、私のところに来たときの、つややかな手ざわりもすっかりなくなって、傷だらけになってどんなに変わったことか、もっともその傷はみんな私がつけた傷だけど」と。

30年の歳月をかけて完成した代表作「ファーブル昆虫記」はそのすべてが、この机から生まれたのです。

今。ファーブルさんの「小さな机」は南仏アルマスのファーブル博物館に残されています。

お問い合わせContact

ファーブルが
「幸せ」温度をアップする
お手伝いをいたします。
お気軽にご相談ください。