2018.11.20
きのこのスケッチ
これほど美しくこれほど精緻をきわめたきのこスケッチがあったでしょうか?
ここに描かれたきのこは、虫の巨人 虫の詩人とたたえられたあの「昆虫記」で知られる
ファーブルさんのもうひとつのライフワーク、きのこの研究のために描かれたもの。
昆虫と違って採集するとすぐ傷みはじめ、色も変わるきのこは標本にできません。
そこで、きのこの自然の姿を残すために始まったファーブルさんのスケッチは、本格的に絵を習ったわけではなく全て独学とはいえ「たぐいまれな観察者」と呼ばれたファーブルさんの真実に迫る観察眼によって完成したアートなのです。
きのこのスケッチは600点以上もあったようです。